声優になるには

大学生から声優になるには?今からやるべきことなどを解説します

「声優」は、日本で大人気の職業です。

実は昔から声優になってみたかった人、最近声優という職業を意識し始めて、気になっている人もいるでしょう。

声優は芸能界の一部なので、年齢制限があるのでは?と考える人もいると思います。

大学生になってから目指しても声優になれるのか、声優になるにはどうしたら良いのか、知りたいですよね。

今回は、実際に声優事務所で3年以上活動している私が、大学生から声優になる方法や、実際に大学生から声優になった人などをご紹介します。

また、声優はどんな仕事をするのかも解説するので、イメージを膨らませてみてください。夢のために一歩踏み出すお手伝いができると嬉しいです。

大学生から声優になるのは遅い?

基本的には、大学生からでも声優になるのは遅くないです。

養成所の入所には年齢制限がある場合もありますが、大学生であれば問題ありません。

ただし、歌って踊るパフォーマンスをするような、いわゆるアイドル声優だと事情が変わってきます。特に女性のアイドル声優は、オーディションを受けるときの年齢は若いほうが好まれます。

アイドル関連すべての案件がそうというわけではありませんが、事務所が持ってきてくれるオーディションの中には、23歳以下や25歳以下といった年齢制限が設けられているものもあるくらいです。

また、年齢制限のないオーディションであっても、アイドル活動が付随する案件は、若いほうが有利です。

大学生の場合、養成所や専門学校に2年ほど通ってから事務所に所属することを考えると、女性でアイドル声優を目指している人は早めに行動したほうが良いでしょう。

アイドル声優になるのが目的ではない場合は、年齢制限が比較的緩いです。 実際に、アラサーになってから養成所に通い、事務所に所属している人もいます。

またアラサーになってくると、中高年の役を演じられる人も増えてきます。 そして、中高年役が得意な新人は重宝されるのです。

制作側は、端役に中高年の登場人物がいるとき、実際にキャリアも年齢も重ねて単価が高くなっている声優ではなく、安い出演料で中高年役を演じてくれる新人を採用することが多くあります。

したがって、中高年役を狙っている人は特に、ある程度年齢を重ねたことが有利になるケースもあるくらいです(アラサーを越えると、今度は養成所の年齢制限に引っかかるケースが多くなります)。

しかし、若い人にしかないフレッシュさを武器にする場合は、早めにスタートを切りましょう。 声質にもよりますが、声優は人生経験を積むほど、演技に味や深みが出る傾向にあります。

味や深みが武器になる一方で、若い人にしかない感覚や表現、にじみ出る「本物のフレッシュさ」が必要とされることもあります。

大学生はまだまだフレッシュなので、今からでも遅くありません。 行動を起こしてみましょう。

大学生から声優になるには?

大学生から声優になるには、大きく分けて3つの方法があります。

その中で、これから声優を目指す人にとって最も一般的なのは、声優養成所か声優専門学校に通うことです。

声優養成所に通う

声優になるために、声優事務所付属の養成所に通う、という方法があります。 演技未経験でも入所できるところが多いです。

声優専門学校を経てから、養成所に入る人もいます。 レッスンの頻度は週1回や週3回など、養成所によって違います。

専門学校に比べてレッスンの回数が少ないので、働きながら通いやすい傾向にありますが、 レッスンの頻度が少ない分、いかに自主練習をして成長できるかが鍵です。

進級するための試験があるので、生き残るためにも戦略的にレッスンに取り組む必要があります。 養成所の最終学年まで生き残り、事務所の所属審査に合格すると、晴れて事務所に所属することができるのです。

また、養成所は基本的に事務所が運営しているので、養成所によってはマネージャーがレッスンを見にくることもあります。 レッスンには、オーディションに行く心構えで臨むのがオススメです。

このように、声優養成所は声優専門学校に比べて、事務所との距離が近いのが特徴です。

これから声優を目指す方であれば、まずは声優養成所に入りレッスンを積んだ後、事務所への所属を目指すのが最も一般的なルートだと言えます。

声優専門学校に通う

養成所に入るよりもまずはしっかりと学びたい方は声優専門学校に通うのも、声優になる方法のひとつです。

全日制の学校が多く、多くの授業を受けてじっくりたっぷり訓練できる傾向にあります。 未経験者も、もちろん入学可能です。 生徒が能動的に動けば、先生方が親身にサポートしてくれます。

専門学校は進級試験がないことが多く、受け身な姿勢で通っても卒業はできてしまうため、チャンスをつかむためにも積極的に行動を起こすことが大切です。

学校によっては自主練習に使える空き教室を貸してくれたり、オーディションの情報をくれたり、セルフプロデュースのためのアドバイスをくれたりと、自分から働きかけることで、環境をフル活用することができます。

声優事務所のマネージャーを呼んでオーディションを開催したり、アニメに出演させてくれたりする学校も多いです。 実力と運がある生徒は、在学中にデビューを果たす場合もあります。

声優オーディションに受かる

声優事務所が開催する、一般公募のオーディションを受けるという手もあります。 事務所により、開催時期や頻度は様々です。

素材が良い・才能がある・強運・事務所が好む人物などの要素が重なり、事務所に所属できたり、養成所に無料で入れたりします。

ただ、養成所や専門学校から声優デビューするよりも、はるかにハードルが高いです。

こういったオーディションを受けるだけでなく、養成所や専門学校に通ってコツコツとスキルを身につけるほうが現実的で、オススメです。

声優の仕事とは?

国内アニメへの出演

声優の仕事内容のひとつとして、アニメへの出演があげられます。 アニメに関わりたくて声優を志す人も多いでしょう。

テレビで放送するアニメの他にも、近年はYouTubeアニメや動画配信サービスのオリジナルアニメなどの仕事もあります。

アニメの主要キャラクターは、主にオーディションで役が決まります。 どの声優をどの役のオーディションに参加させるか、決定するのはマネージャーです。

そのためオーディションを受けるには、マネージャーが自分を選んでくれるように、日頃から意識していなければなりません。また、アニメの制作側から、「この人にオーディションを受けて欲しい」と指名がくることもあります。

端役は、オーディションを受けて落ちたものの音響監督に気に入られたり、事務所の判断で役をもらえたりすることが多いです。 役は一回の収録につき一役とは限らず、複数の人間を演じ分けることもあります。

収録の仕方は、コロナ禍になる前と後で違いがあります。 コロナ禍になる前は、出演者全員でスタジオに集まり、3~4本のマイクを交代で使いながら一斉に収録を済ませるのが通常のやり方でした。

しかし新型コロナ対策で密を避けるようになってからは、3人などの少人数ずつで収録を済ませ、あとから全員分の音声をひとつの作品に組み上げるやり方に変わっています。

2024年現在は、まだコロナ禍の前の収録方法に完全に戻っているわけではないですが、一度にスタジオに入る人数が少し増えている傾向にはあるようです。

アニメの収録にあたって、声を当てるための映像と台本を事前に渡されることがほとんどですが、その段階ではアニメの映像が完成していることはあまりありません。 キャラクターの動きがカクカクしていて、色を塗られる前であることが多いです。

また、描かれている顔の造形が簡易的で、どのキャラクターなのかわからないことも珍しくありません。そのため声優に渡される映像には、キャラクターが喋っている尺のあいだ、映像の一部にキャラクター名が表示されています。

声優は、映像に自分の役名が表示されているタイミングと、渡された台本の内容、映像で判断できる情報を頼りに、収録に臨みます。 収録に使う台本と映像は早くても1週間前、遅ければ前日に手元に届く形です。

ギャラは、台詞量ではなく声優のランク(キャリアごとに設定される単価)で決まり、一言のみの出演でも、たくさん台詞があっても、金額は変わりません。

新人のギャラだと1回の収録につき1万5,000円で、キャリアを重ねることで1,000円ずつ上がっていきます。しかし、最初の数年間は1本につき1万5,000円で仕事をする声優がほとんどです。

そこから事務所がマネジメント料と源泉徴収を引いて、手元に来たお金から自分で翌年にその他の税金を払い、その残りが実質的な手取りになります。

海外作品の吹き替え

海外で作られた映画やドラマ・アニメなどに、日本語吹き替え版の音声を吹き込むのも、声優の仕事です。

声優業界では、海外の映像作品のことを「外画(がいが)」と呼んでいます。 テレビ放送や映画上映されるもの以外にも、動画配信サービス内でのオリジナルドラマを吹き替えることもあります。

外画(がいが)も、レギュラーの登場人物はオーディションを受けて決まることが多いです。しかし、知らない間にマネージャーが音響監督に声優のボイスサンプルを送っていて、レギュラー役が決まっていたなんてこともありました。

端役に関してはアニメと同じで、役がもらえるのは、オーディションで音響監督に気に入られた場合や事務所の判断で仕事を振ってもらった時です。 外画も、一回の収録で複数人の人物を演じ分けることがあります。

収録の仕方は、アニメと同様でコロナ禍になる前と後で違いがあります。 コロナ禍になる前は出演者全員でスタジオに入り、3~4本のマイクを前に、入れ替わり立ち代わり声を吹き込んでいました。

コロナ禍になったあとは出演者全員を一度に集めることはせず、分散収録で少人数ごとに集めて収録をしています。

2024年現在は、まだ完全にはコロナ禍前の状態に戻っていませんが、一度に集める人数を緩和している傾向にはあるようです。

外画(がいが)の収録がアニメと違うのは、すでに映像が出来上がっていることと、本家の俳優の音声を片耳で聞きながら収録することです。そのため、本家の芝居を再現する必要が出てきます。

また、収録用に使う台本と映像は早くても1週間前、遅ければ前日に手元に届く形です。

ギャラはアニメと同じで、台詞の量ではなく、ランク(キャリアごとに設定される単価)によって決まります。

最低料金はアニメと同じで1本の収録につき1万5,000円ですが、尺の短いドラマを吹き替えしたときは、それ以下の8,000円なんてこともありました。

そこから事務所がマネジメント料と源泉徴収を差し引き、その他の税金は翌年に自分で払い、そこから残った分が実質の手取りになります。

ナレーション

ナレーションの仕事も、声優にとって重要な仕事です。

ナレーションの仕事といっても様々で、例えば以下のものがあげられます。

  • 店舗(スーパーやドラックストアなど)での告知アナウンス
  • TV番組
  • テレビ、ネット、ラジオなどのCM
  • 企業の社内外で使用する紹介動画

ナレーションはオーディションがあるものもあります。

しかし経験上、基本的にはマネージャーが売り込んでくれたり、ディレクターに気に入られて仕事をもらったりすることが多い印象です。

ナレーションは基本的に声優1人の状態で収録するため、ブース(マイクがある部屋)も1人用の広さであることが多いです。基本的にはヘッドフォンをして、自分の声が返ってくるのを聞きながら喋ります。

原稿は前もって渡されることもありますが、収録当日に渡されることのほうが多いです。 そのため一度目を通しただけの原稿でも、噛まずに、表現に工夫をこらして喋りきる能力が求められます。

また、アニメや吹き替えにくらべて、ナレーションのほうがさらに滑舌や発声の良さを求められます。音に少しでも濁りがあると録り直しです。

これは聞いた話ですが、ナレーションのオーディションを受けた知人が、最終的に機械音声に仕事を取られた経験をしたそうです。

最近は機械音声の発展も著しいので、ただキレイに読むだけでなく、機械に負けない魅力あるナレーションをできるようにする必要があると個人的には考えます。

ギャラは案件により様々で、ランクに左右されずに決まります。 案件にもよると思いますが、全体的に見れば、アニメや吹き替えの仕事よりナレーションのほうがギャラは高いです。

声の仕事で効率よく稼ぐなら、ナレーションの仕事をたくさんすることをオススメします。

ゲームのボイス担当

近年はアプリゲームの業界もにぎわっているので、ゲームのキャラクターを演じる仕事も多く存在します。

ゲームの役は、オーディションで決まることも多いですが、事務所の判断で仕事をもらうことも多いです。

声優にイベント出演してもらったり、歌を出したりと様々なメディア展開を見越した案件では、主要キャラをオーディションで決めることがほとんどです。

逆に単発の収録で済み、その後出番がないようなキャラは、事務所が声優に役を振る形になります。 その場合与えられる役の数は、一役だったり、数名分任されたりなど様々です。

原稿は基本的に前日までには渡され、複数人の声優で同時に収録することもあれば、ひとりで収録することもあります。

ゲームもギャラは案件により様々で、ランクに左右されず、台詞の量やクライアントにより金額が変わります。

イベントや生配信への出演

近年の声優で、特にアニメやゲームで主要キャラを担当する場合は、タレント的な仕事をすることも多いです。

アニメやゲームのタイアップでイベントや配信が行われる場合や、事務所や事務所の関連会社がイベントを開催して、一定のファンがついている声優を起用することもあります。

最近の声優はタレントの能力も求められます。そのためトーク力や見た目の良さも、磨く必要があるのです。

イベントの種類や規模にもよりますが、自分で衣装を準備して出演することもあります。 そのため、ファッションセンスに自信がない人は、センスのある人に当日着る服を相談していることもありました。 身なりや言葉遣いを、マネージャーに指摘されることもあります。

また、声優が歌って踊るような仕事の場合は、本番に向けて歌やダンスの練習をする必要があります。

練習期間は案件により様々ですが、あらかじめある程度の歌唱力やダンスのスキルを身に付けておかないと、追いつくのに苦労する人もいるでしょう。

ギャラはランクに左右されず、仕事により異なります。 しかしアニメに出演するときのギャラよりも高い傾向にあるので、アニメの主演をつかんだことにより、それに付随するイベントのギャラで食いつなぐ人もいます。

声優になるために今からやるべきこと

声優養成所や専門学校の情報収集

気になる養成所や専門学校の情報を、たくさん集めておきましょう。

養成所や専門学校には、それぞれ個性があります。 声優事務所によって、ナレーションに強い、アニメに強い、吹き替えに強い、など傾向が分かれることも多いです。

そのため、事務所の影響をじかに受ける付属の養成所にも、それぞれのカラーがあります。

専門学校も、どんな卒業生を輩出しているのか、カリキュラムはどんな内容なのか、講師はどんな人なのか(実際の業界をどれくらい知っていそうか)、業界とのパイプはどれくらい太いのか、確認してください。

情報収集には、インターネットで検索する方法や、資料請求をする方法などがあります。 情報収集の際には、インターネットで検索するだけでなく、必ず資料請求もして下さい。

パンフレットは各養成所などが最も力を入れて作っています。 写真や卒業生の声などパンフレットにしか載っていない情報もあります。

冊子でみると雰囲気もつかみやすいため、気になったところは必ず資料請求をすることを強くおすすめします。

選ぶ場所によって、運命が分かれることもあります。 よく吟味して、自分の目指す方向性に合うところを選んでください。

やるべきこと2つ目…体力づくり

声優は体力勝負です。 というのも、ただ単に練習や収録で体力を使うから、という単純なものではありません。

事務所に所属する前の養成所生や専門学校生であれば、レッスンとバイトを両立する人も多いです。

事務所に所属できたあとでも、ほとんどの事務所が歩合制のため、声優の仕事が少なければバイトと両立しなければなりません。そして新人のうちは、仕事を満足に獲得できないことがほとんどです。

また、事務所に所属したあとでも、自分で技術力を上げていく必要があります。 そのため、自ら芝居やナレーションのワークショップ(勉強会)、歌ではなく喋りに特化したボイストレーニングに通う人もいます。もちろん自腹です。

芝居の他に歌やダンスが求められる仕事を狙っている人は、歌やダンスのレッスンにも通うでしょう。 これだけでも多忙ですが、声優の仕事を得るためには、オーディションを受け続ける必要もあります。

オーディションにギャラはありませんから、オーディションのためにバイトを休んだり早退したりして減った収入は、他の日でカバーしなければなりません。

仕事を獲得できても、ギャラが手元にくるのは早くて3ヵ月後。 案件によっては、5~6ヵ月後にもらえるときもあります

そして、自分のギャラがクライアントから事務所に渡るのはいつなのか、予測できないことも珍しくありません。

事務所の経理の人に聞いてもわからない時がありますし、聞いてわかる場合にも、毎回事務所に行ったり電話して確認したりするのは現実的ではないでしょう。

「今月は珍しく声優の仕事で忙しくて、バイトにあまり行かなかった」なんて月も、ギャラがいつ手元に来るかわからないために、来月暮らすためのお金を取り急ぎ稼ぐ必要も出てくるかもしれません。

貯金があれば別ですが、若くお金のない新人声優は、毎月ギリギリの生活をしている人も多いと思います。 そんな中で、同業者との付き合いで飲みや食事に行くことも出てきます。

気の合う事務所の同期と情報交換することもあれば、先輩にお誘いを受けて赴くこともあるでしょう。 また台本や原稿が収録の前日に届いた場合、かなりの夜更かしや、徹夜同然でパフォーマンスの準備をする必要があります。

このように、様々な事情が重なり、声優は多忙を極めるのです。 その他に、売れっ子になった場合も、仕事が多くて休みなく働く人もいます。 これでヘトヘトになっていると、質の良い芝居はできません。

良い芝居をするには、たくさんのエネルギーが必要です。 良いパフォーマンスができなければ、仕事に呼ばれなくなっていきます。 声優として生き残るためにも、体力をつけておくことをオススメします。

やるべきこと3つ目…本を沢山読み、活字に慣れておく

声優は、台本や原稿を読みますから、活字に触れる機会だらけです。 特にナレーションでは、収録当日に初めて原稿を渡されることも多いため、初見の原稿を滞りなく理解し、喋らなければいけません。

その場で一度目を通しただけの原稿を、噛まずに、表現を織り交ぜて、しかも緊張で固くならずに読み終えるには、かなりの技術が必要です。

また声優の養成所によっては、現役の音響監督が受け持つレッスンで当日に台本を渡し、アフレコすることもあります。

現役の音響監督がいるということは、気に入られれば仕事をもらえる、オーディション同然の場所です。 そんな状況で、「家で練習してきてないから、自信がありません」という態度ではいられません

そのためにまずは、目が活字に慣れていないといけません。 読み込むのが遅かったり、読めない漢字や意味の知らない言葉が多かったりすると、準備に時間を要して現場の人にも迷惑がかかります。

さらに、活字に慣らしておいたほうが良いのは目だけではありません。 活字の内容を理解し腹落ちさせる思考回路や、文章をスムーズに発声に移すための、舌や体の使い方も習得しておく必要があります

スムーズに喋り切るにためには、とにかく初見の文章を声に出して練習すると良いでしょう。

また、収録の数日前に台本や原稿を渡されたとしても、文章の読解力は必要なことには変わりないです。 文章を読み解く力は、そのまま芝居のクオリティにつながります。

活字に慣れる際は、インターネットの記事ではなく、小説などを読むことをオススメします。 インターネットの記事は、難しい漢字や単語を避けて執筆されることが多いです。

声優の台本には、普段の日常会話で使わないような言葉もでてきます。 そのため、様々な表現が使われている小説などがオススメです。

大学生から声優になった人

津田健次郎(つだ けんじろう)さん

津田健次郎さんは、アニメを始め様々なメディアで活躍する、かなりの売れっ子声優です。

出演作は

  • チェンソーマン(岸辺)
  • バキ(シコルスキー)
  • ジョーカー・ゲーム(蒲生次郎)
  • ワンパンマン(アトミック侍)
  • オルタンシア・サーガ(モーリス・ボードレール)

などがあげられます。

津田さんは、明治大学文学部文学科で演劇学を専攻し、卒業しています。最初は演じるほうに興味がなく、映画を作りたくて演劇学を専攻したようです。

しかし大学3年生のときに「演劇集団・円」という劇団の演技研究所に入り、そこから演技にのめりこんでいったとのこと。 演技研究所への在籍中の2年間は休学していたそうです。

劇団に所属することはなかったものの、24歳の時にオーディションに合格し、テレビアニメ「H2」で声優デビューをしています。

榎木淳弥(えのき じゅんや)さん

榎木淳弥さんは、アニメ「呪術廻戦」の主人公、虎杖悠仁役を演じていることで知られています。

出演作はほかにも、

  • 青のオーケストラ(原田蒼)
  • Fate/strange Fake-Whispers of Dawn-(ファルデウス・ディオランド)
  • この音とまれ!(倉田武蔵)
  • 厨病激発ボーイ(九十九零)
  • 風が強く吹いている(城太郎〈ジョータ〉)

などがあり、沢山のアニメでレギュラーを取っています。

榎木さんは、大学時代にアニメを見始めるようになり、声優を志したそうです。出身大学は不明ですが、大学を中退した経験があるようです。

アトミックモンキー声優・演技研究所に入所・卒業後、アトミックモンキーに所属して24歳の年(2012年)にデビューしています。

徳井青空(とくい そら)さん

徳井青空さんは、ゲーム・アニメの「ラブライブ!」の矢澤にこ役で知られる声優です。

アニメ「ラブライブ!」のユニット「μ's(ミューズ)」の一員として、2015年の「第66回NHK紅白歌合戦」に出演しました。

ラブライブ!以外の出演作には、

  • ご注文はうさぎですか(マヤ)
  • 探偵オペラ ミルキィホームズ(譲崎ネロ)
  • 転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜(ティファーナ)
  • キラッとプリ☆チャン(黒川すず)

などがあげられます。

高校在学中にオーディションに応募したものの、住んでいる場所の問題やご両親の心配もあり断念し、東京の大学へ進学後に再度オーディションを受けたそうです。

オーディション合格後は、声優養成所「ドワンゴクリエイティブスクール」に通い、大学生活と両立していました。 20歳の年の2009年に、アニメ「ヴァイス・サヴァイヴR」で声優デビューしています。

梶原岳人(かじわら がくと)さん

梶原岳人さんは、ゲーム「あんさんぶるスターズ!!」の天城一彩役や、アニメ「炎炎ノ消防隊」の森羅日下部役などを担当しています。

出演作はほかにも、

  • シャドウバース(竜ヶ崎ヒイロ)
  • SDガンダムワールド ヒーローズ(劉備ユニコーンガンダム/龍賢劉備ユニコーンガンダム)
  • 古見さんは、コミュ症です。(只野仁人)
  • テクノロイド オーバーマインド(ナイト/北ノ丸夜灯)

などがあります。

日本大学芸術学部映画学科に入学し、大学2年生の終わり頃から、声優養成所「俳協ボイスアクターズスタジオ」に通っていました。

養成所を卒業後、東京俳優生活協同組合に所属し、2017年にデビューしています。

井上麻里奈(いのうえ まりな)さん

井上麻里奈さんは、アニメ「進撃の巨人」アルミン・アルレルト役や、「スマイルプリキュア!」の緑川なお/キュアマーチ役などで知られる声優です。

出演作はほかにも、

  • うみねこのなく頃に(右代宮朱志香)
  • 3月のライオン(幸田香子)
  • 僕のヒーローアカデミア(八百万百)
  • 呪術廻戦(禪院真依)
  • 魔法科高校の優等生(渡辺摩利)

などがあげられます。

井上さんは、学習院大学法学部政治学科を卒業しています。

2003年、大学1年生の時に「ソニーミュージックSDグループ声優オーディション」を受け、グランプリを受賞。 翌年2004年に、声優デビューしています。

赤﨑千夏(あかさき ちなつ)さん

赤﨑千夏さんは、アニメ「中二病でも恋がしたい!」丹生谷森夏役などで知られる声優です。

出演作はほかにも、

  • 厨病激発ボーイ(聖瑞姫)
  • 女子高生の無駄づかい(バカ/田中望)
  • ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。(エウリノーム)
  • ボールルームへようこそ(緋山千夏)
  • 僕だけがいない街(片桐愛梨)

などがあげられます。

赤﨑さんは、東京学芸大学教育学部演劇専修を卒業されています。

21歳の年の2008年、「ボイスニュータイプ・サマーオーディション2008」で数々の賞を受賞。

受賞特典として81プロデュース付属俳優養成所である「81ACTOR'S STUDIO」に通い、2010年に81プロデュースに所属しました。 デビューは2009年となっています。

小野大輔(おの だいすけ)さん

小野大輔さんも、かなりの売れっ子声優です。

出演作は、

  • 進撃の巨人(エルヴィン・スミス)
  • おそ松さん(松野十四松)
  • ジョジョの奇妙な冒険(空条承太郎)
  • デュラララ!!(平和島静雄)
  • 斉木楠雄のΨ難(燃堂力)

などがあげられます。

小野さんは、日本大学芸術学部放送学科を卒業しています。 大学では最初、テレビ番組制作を勉強していたようです。

しかし、大学2年生からラジオ番組制作に転向し、ラジオドラマ制作中に人手不足で演者側に回ったことで、声優を目指したといいます。

大学在学中に養成所に通い、24歳だった2004年に声優デビューしています。

西田望見(にしだ のぞみ)さん

西田望見さんは、アニメ「マクロスΔ(マクロスデルタ)」でマキナ・中島役を担当しています。

ほかにも、

  • 武装少女マキャヴェリズム(眠目さとり)
  • 八月のシンデレラナイン(有原翼)
  • WIXOSS DIVA(A)LIVE(猫澤奈々/MC.LION)

などに出演しています。

西田さんは明治大学卒業生で、大学2年生の時に芝居の世界を志しました。 2014年、24歳の年に声優デビューしています。

小野友樹(おの ゆうき)さん

小野友樹さんは、アニメ「ブルーロック」の國神錬介役などで知られる声優です。

出演作はほかにも、

  • あんさんぶるスターズ!(大神晃牙)
  • バッテリー(門脇秀吾)
  • デュラララ!!×2(六条千景)
  • はたらく魔王さま!(芦屋四郎〈悪魔大元帥アルシエル〉)
  • ダイヤのA(伊佐敷純)

などがあります。

小野さんは早稲田大学スポーツ科学部卒業です。

20歳だった2004年に東京俳優生活協同組合の養成所に1年通いましたが、所属審査には不合格となり、翌年の2005年にアトミックモンキーの一般公募オーディションに合格します。

付属養成所に通って、大学と同時に養成所を卒業後、アトミックモンキーに所属しました。 養成所在籍中の2006年に、声優デビューしています。

村瀬歩(むらせ あゆむ)さん

村瀬歩さんは、アニメ「ハイキュー!!」の日向翔陽役を担当している声優です。

アニメ「ひろがるスカイ!プリキュア」では、プリキュアシリーズ史上初となるレギュラー男性プリキュア、夕凪ツバサ/キュアウィング役を演じています。

ほかにも、

  • あんさんぶるスターズ!(姫宮桃李)
  • 七つの大罪 黙示録の四騎士(トリスタン)
  • ミギとダリ(園山秘鳥〈ダリ〉)

などに出演しています。

村瀬さんは、大学2年生のころから大阪の日本ナレーション演技研究所へ通い、大学2年生の終わりにヴィムスの所属審査に合格したそうです。

そのあと、大学は4年で卒業しています。 2011年、23歳になる年に声優デビューしています。

大学生活と声優の両立について

専攻する内容にもよると思いますが、大学に入ると勉強やサークル、遊びにバイトなど、なにかと忙しい人も多いでしょう。

しかし声優を志すのであれば、優先順位を考えて行動の取捨選択する必要があります。

知人のなかに、勉強が忙しく、サークルではリーダーをつとめ、後輩へおごるためにお金もかかり、親からの仕送りでは足りないためバイトをたくさんして、声優の養成所にも通っている人がいました。

今は一般職についていますが、当時の知人の話を思い返すと、すべてを手に入れようとしなければ違う結果になっていたのではないか、と思うことがあります。

大学生のうちはサークルに入り、仲間と遊び、青春をすべて謳歌したいと考える人もいると思います。もちろん遊びは芸の肥やしになるので否定しませんが、本気で声優になるために、自分のキャパシティを考えて取捨選択をしっかり行いましょう。

声優になるには、人によってはレッスンに通うお金を稼ぎ、レッスンに行き、たくさんの作品に触れ、たくさんの自主練習をする必要があります。

戦略的に時間・体力・気力を使わないと、生き残れません。 声優になるには、なにかを捨てる勇気も持ちましょう。

まとめ

今回は、大学生から声優になる方法や、声優の仕事内容、大学生から声優になった人をお伝えしました。

大学生から声優になるのは、遅くありません。 自分が行くべき養成所や専門学校をよく見極め、ぜひ、行動を起こしてみてください。

声優として生き残るのは簡単ではありませんが、本気で取り組み、工夫を凝らせば道が開けると思います。

若く貴重な時間を、ぜひ自分が納得いくように過ごしてください。

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